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1: 名無しさん 2017/08/01(火)23:01:52 ID:lV9
タイトルだけ考えた、行き当たりばったりで少しずつ書く

引用元: ・ 【SS】職業・アイドル。【アイマス】

2: 名無しさん 2017/08/01(火)23:05:27 ID:lV9
……依頼だからね、ゴメンね。

……『許して』って……僕は何も怒ってるんじゃないよ。

……君たちのライブをめちゃめちゃにしたことはすまないと思うけど…依頼だからさ。

………………ふぅ、行ったか……あぁ、それにしても、

なんて卑しい仕事なんだ………………。

3: 名無しさん 2017/08/01(火)23:13:47 ID:lV9
765プロ

P「おはようございまーす」ガチャッ

僕はP、この765プロでプロデューサーをしている
腕前はそれなり、まだここのアイドルたちをトップまで連れていけるほどの力はない……という微妙な立場だ

音無小鳥「おはようございます、プロデューサーさん」

彼女は音無小鳥、ここの事務員である
美人だから最初はアイドルだと思ったが、それもそのはず、昔はアイドルやっていたらしい

と、僕が来てから少しするとアイドルの子達もやって来る
が、彼女達の紹介は割愛させていただきます……知りたいなら『アイドルマスター』で検索してほしい

P「おはようみんな!今日もがんばろうな!」

亜美「兄cこそがんばってね→」
真美「真実は今日もレッスンだもんよ→」

P「う……す、すまん……」

双海姉妹に冗談を言われ、少しズキリとした
亜美が属すユニット『竜宮小町』は今、765プロの筆頭ユニットとなっている
そのプロデューサーである秋月律子と比較される僕は少し辛い立場に立たされていた

4: 名無しさん 2017/08/01(火)23:20:43 ID:lV9
P「あ、そうそう春香と美希と千早に仕事だぞー」

春香「わぁ!久しぶりの仕事ですか!」

美希「……どんな仕事なの?」

千早「歌の仕事ですか?」

P「デパートの屋上のショーのゲストだ。歌うシーンもあるぞ」

春香「わぁー久々にアイドルっぽいですねー!」

美希「……あふぅ、面倒くさそうなの……」

千早「歌を歌えるなら、なんでもいいですけれど……」

すると他のみんなも自分の仕事はないのか、と聞いてきた
が、

P「すまん……他のみんなはレッスンで……」

雪歩「あぅ……そうですか……」
真「まぁ、しょうがないね……」
響「だぞー……」
……

P「つ、次こそデカい仕事取ってくるから!待っててくれ!」

真美「兄cそれ10回目だYo……」

P「あ……アハハ……」

な、何とかしないと……本当に……

5: 名無しさん 2017/08/01(火)23:26:26 ID:lV9
その夜……

P「……ぐへぇー……」

小鳥「……営業、今日も良くなかったんですか…?」

P「音無さん……はい、そうなんです……」

小鳥「まだPさんはプロデューサーになって2ヶ月しか経ってませんし……仕方ないですよ」

P「すんません……」

自分でも流石に自信を失ってしまう……そんな時、決まって妙な映像が頭の中に流れ始める……

ザザ……ザー……
『私なんか……ザザ……ダメよ、もう……ザー』

『そんな……ザーザザ……ボクが……ザー』

『来ないで……もう、会いたくザー……ない!ザーザザーザーー』

……ノイズがかかったような記憶、思い出せない記憶……決まって頭痛までしてくる……

僕は……

小鳥「プロデューサーさん!見てくださいこれ!」

P「うぇ!?なんですか音無さん!?」

小鳥「これ、ネットニュースの記事なんですけど……」

『イカれた金髪のP子、またまたお騒がせ!
某アイドルグループのライブ中に突然乱入!ファンをかっさらいライブをめちゃくちゃに!?』

P「……これは……」

6: 名無しさん 2017/08/01(火)23:27:34 ID:lV9
人がいないので寝るンゴ……ほなまた

8: 名無しさん 2017/08/01(火)23:55:37 ID:Pen
いけるやん!

9: 名無しさん 2017/08/02(水)00:14:45 ID:m24
『イカれた金髪のP子』、それはアイドル界隈に突如として現れた謎のアイドル
彼女はその圧倒的なルックスやスタイルと天才的なダンスや歌で他のアイドルを超越している
しかし彼女の主な活動は『アイドル潰し』とも思えるようなライブ乗っ取りである

例えばあるアイドルがライブを行って2曲目を終了した時、彼女はまさに彗星のごとくやって来る
そしてその圧倒的な力でファン達を自分の虜にして去ってゆくのだ
ファン達はP子の後を追ってしまい、あとには誰も残っていない……

そんなことを繰り返しているために、彼女は業界の厄介者である

しかし、誰もその正体を知らない……プライベートを見たことがある者も一人もいない……
謎に包まれた孤高のアイドルなのだ

P「また…『P子』ですか……こいつ、僕と名前が似てるからやなんですよねー……」

小鳥「……私、彼女のライブを一度見たことあるんですよ……実際見た感想としては、彼女の力はトップアイドルクラスでした」

P「ぶっ……見たことあるんですか?彼女を……」

小鳥「ええ、彼女はルックスだけじゃなく、ダンスに歌、アピール、ファンサービス、どれをとっても非の打ち所のない完璧な仕事をしていました」

P「……すごいですね……音無さんにそこまで言わせるとは……しかし、名前が似ている僕はダメダメですね……うちの子たちを満足に輝かせてあげることもできず……」

小鳥「あ、いやそんな、そんなに気にしないで下さいよぉ!」

P「……まぁ、僕は僕なりに頑張るだけですね……さぁて、仕事仕事!」

小鳥「……やはり」ボソ

P「ん?なんか言いましたか?」

小鳥「いえいえ」

11: 名無しさん 2017/08/02(水)00:26:12 ID:m24
P「……」

ズキズキと激しく頭が痛む
何度も何度も思い出したくない記憶がフラッシュバックする……

あぁ、だめだ……このままじゃ……

僕は震える手で、裏サイトである『職業・アイドル。』にアクセスしていた………………

『職業・アイドル。』は、会員制裏サイトである
主な利用者(顧客)は芸能関係者で、『潰してほしいアイドルのライブ会場』、『ライブ日時』、『ハコを抑えるための必要経費』などを書き込み依頼する
会員たち、凄腕のフリーのアイドルたちがその依頼を逆オークション方式で勝ち取る

逆オークションとはできるだけ低い金額を提示していくことである
例えば一千万円のハコを三百万円で落札したなら、依頼者に三百万円支払わせ残りを自分で補填する、というものである

そして依頼を受けた会員はそのライブに乗り込み、乗っ取る
自身がそのライブの主人公となるのだ
そうすれば依頼者の思惑通り、元々ライブをする予定だったアイドルの人気は失墜するのである

ちなみに成功すれば依頼者から相応の報酬が出るので必ずしも損をするわけではない

P「……よし、三百万のハコを、『2万』で落としたぞ……」

僕は、そこの会員だ

12: 名無しさん 2017/08/02(水)00:34:04 ID:m24
その3日後、Pは病気で早退した

千早「……大丈夫でしょうか……とても顔色が悪かったし……」

貴音「ええ、確かに心配ですね……」

真美「ひょっとして、真美が責めすぎたせいかな……しんろーってやつなのかな……」

春香「真美……」

小鳥「……(今日は、竜宮小町がライブをしている……)」

…………

P「……」

嘘をついた、僕を信じてくれるあの子達に……とても嫌な気分だ……

それに、依頼をよく読んだら……

P「そろそろかな」

今日ライブを行っているアイドルユニットが、『2曲目』を終えた

P「……ふぅぅぅ……行くか」

…………

律子「あなた達、3曲目も気を抜かずにいくわよ!」

伊織「わかってるわよ、それくらい」

あずさ「まだまだいけますよ~」

亜美「ヨユーだかんね!」

その時、不意に会場で歓声が沸き起こる

伊織「えっ!?」 あずさ「あら?」 亜美「んん!?」

律子「い、一体何が……!?」バッ

13: 名無しさん 2017/08/02(水)00:51:02 ID:buU
きたい

15: 名無しさん 2017/08/02(水)07:44:48 ID:m24
会場の熱気が沸き立つ約二十秒ほど前

P「……行くか……」

懐から黄色に輝くP字型のフルフェイスメットを取り出し、そして被った

瞬間、P字メットはバリバリと音を立てて裂ける
中からフワリと金色に輝く頭髪が現れると、もうそこに元のPの姿はない

一人の美少女が、そこにいた

P子「……ゴメンよ、『竜宮小町』のみんな……」

ステージにP子が姿を見せると、会場の空気は一気に塗り変わる
荘厳な海の雰囲気は消え去り、目映い黄金のオーラに包まれる

P子「ここからは……」

『ボク』のステージだ

16: 名無しさん 2017/08/02(水)09:15:16 ID:m24
ワァァァァァァァアアア!!!!

熱い歓声がボクの体を温めていく
あぁ……とても……

キモチイイ……

伊織「ちょ、ちょっとあんた!何なのよいきなり出てきて!」タッ

亜美「そうだYO!これは亜美たちのライブなんだから邪魔しないでよ!」

あずさ「あ、あらあら~」

律子「ど、どうして…このタイミングであんたが……」

P子「……今さぁ……」

P子「ボクが歌ってるんだけど?」

伊織 亜美 あずさ「!」ゾクリ

律子「ぐっ……イカレてる……」

P子「そうだよ?だってボクは……」

『イカれた金髪のP子』だから

………………

竜宮小町はすっかり意気消沈したようで舞台袖にすごすごと引っ込んでいく
さぁ、ここにある全てをボクの虜にしてあげよう
楽しいライブはまだ始まったばかりなんだから……

17: 名無しさん 2017/08/02(水)09:31:44 ID:m24
P子はトークも交え約四十分ほどライブをやり切り、そして、消えた
文字通り彼女は『消えて』しまったのだ
集まったファンや律子たちがいくら探しても、いなかった……

律子「……やられたわね……」

伊織「……」亜美「……」あずさ「……」

律子「……」

あずさ「……あの人が……P子さん、なんですよね?」

伊織「!」亜美「……?」

律子「ええ、そうです……私も初めて見ましたが……」

伊織「あれが……P子……」

亜美「……P子?なんか兄cに名前似てるね→」

律子「名前って……」

亜美「もしかして……『兄妹』とか!」

あずさ「……兄妹……っていっても、あんまり似てないですよねぇ あの人とは」

伊織「亜美…あんたねぇ……負けて凹んでるところに変なことぶっこむのやめなさいよ」

亜美「凸じゃなくて?」

伊織「な、なぁんですってぇ!?」

律子「あんた達…ケンカもほどほどにしときなさいよ?」

あずさ「あらあら~」

律子「……」(兄妹……PとP子……まさかね)

………………

18: 名無しさん 2017/08/02(水)13:34:44 ID:m24
一方、舞台裏

P子「……行ったか……よし」

どこからかP型のフルフェイスメットを取り出し、被り、すぐに脱ぐ

すると

P「ふぅー……」

元のPの姿に戻っていた……

P「……取り敢えず、報酬を回収しに行くか……」

Pの場合、会場の最寄り駅のベンチの下に報酬を置いておくように依頼人に頼んでいる
これは依頼人に正体を見られないようにするためだ
因みに依頼人がそこに張っている場合はP子のプロデューサーということで通している

P「……あぁ、それにしても……」

なんて卑しい仕事なんだ……

第1話 完

19: 名無しさん 2017/08/02(水)13:40:09 ID:SUe

22: 名無しさん 2017/08/02(水)17:20:12 ID:m24
(*^◯^*)「なんて卑しいデレステなんだ!(全ギレ)」
デレステやってたらSSが書けない(マジギレ)

23: 名無しさん 2017/08/02(水)20:20:34 ID:buU
待っとくからゆっくり急いで書いてクレメンス

24: 名無しさん 2017/08/03(木)06:49:36 ID:lNP
P「……まぁたこの人に依頼取られた……」

???「ぴへへ……」

………………

P「おはようございまぁす……」

P(い、いかん……頭痛が……はやくアイドルになりたい……
って何をアイドル候補生みたいなことを言ってんだ僕は……)

律子「おはようございます」

P「あれっ?今日は音無さんお休みなんですか?」

律子「あー…ええ、そうなんですよ」

社長「いやー、事務仕事は慣れているが彼女がいないとやはりきついねェ……」

P「それで社長が……」

律子「あの人が休むことなんてほとんどないからこんなに忙しいの久々ですよ」

P「そうなんですか……じゃあ僕も」

律子「あなたはプロデュース活動をしてきてくださいよ」

P「あ、やっぱり?」

……………………

???「ぴよへへへ……やっぱりたまにゃやらないと体が固まっちまうぴよ……」

???「しかし、今回は久しぶりぴよね……」

???「さっ、愛しいファンのみんなに会いに行きましょ、っと……」

この日、また『アイドルライブ潰し』が現れた
が、それは『P子』によるものでは無かった……

25: 名無しさん 2017/08/03(木)07:25:38 ID:lNP
次の日

小鳥「おはようございます」

P「おはようございます、音無さん」

小鳥「ごめんなさい、昨日は休んでしまって……」

律子「なぁに、こういうのはお互い様ってやつですよ」

社長「お、音無くん、体調はもう戻ったのかね?」

小鳥「あ、社長、もうすっかり元気満たんですよ」

社長「そりゃよかった」

P「それじゃ僕は売り込み行ってきます」

小鳥「頑張ってくださいね、Pさん」

その夜

P「久々にデカい仕事が取れたなぁ……このチャンスはしっかり活かさないと」

ふと、机の上に見知らぬメモが置いてあることに気付く

『今日の夜10時、〇〇に来てください』

P「えっなんだこれ……誰が書いたんだろ……」

P「9時半……こっから大体二十分くらいか……
よし!行こう」

26: 名無しさん 2017/08/03(木)07:31:23 ID:lNP
アニメで小鳥さんが歌ってたところ(バー的な場所)

P「……」キョロキョロ

「あっ来てくれたんですね、Pさん」

P「!…その声、音無さん!?」

小鳥「はい、私です」

P「音無さんが、僕を呼んだんですか?……何のために?」

小鳥「……『職業・アイドル。』」

P「!」ギクリ

P「……ですね、うちの子たちは」ドキドキドキドキ

小鳥「誤魔化さなくてもいいんですよ?」

P「な、何を……」

小鳥「『イカれた金髪のP子』を知っている……と言ったら?」

P「!?」ギクギクリ

小鳥「Pさん……ちょーーーっと、お話したいんですが……いいですよね? ?」

P(……終わった)

……………………

???「おおう、キミィ!やっと来たか!」

???「まったく、若僧が……あまり待たせるなよ?」

P「え!?お、おふたりがなぜここに……」

27: 名無しさん 2017/08/03(木)21:21:47 ID:lNP
高木「んん?音無くんから聞いてないかね?」

黒井「いちゃあ悪いか?」

P「い、いえいえそんなことは!」

高木「こらこら黒井、あんまり彼をいじめんでやってくれ」

黒井「フン!」

小鳥「Pさん、彼らは『職・ドル』のトップランカーなんですよ」

P「えっ……?でも、おふたりは男性だし……」

高木「まぁ、深い事情があるのだよ」

黒井「お前だって似たようなもんだろうに」

P「うっ……そ、それは確かに……」

小鳥「百聞は一見にしかずと言いますし、ここでアイドル化していただけますか?」

高木「えっ、ここでかね?」

黒井「お、音無くん…私は結構この店を利用するんだが……」

小鳥「していただけますか?」ゴゴゴ…

高木 黒井「アッハイ」

P「……音無さんがコワイ!」

28: 名無しさん 2017/08/03(木)23:09:09 ID:lNP
高木「そ、それじゃトイレとかで……」

小鳥「移動は許されませんよ?時は『今』、場所は『ここ』だッ!!」

黒井「ぐ、ぐぐぐ……仕方あるまい……」

高木「き、キミィ……ちょっと目をそらしていてくれな」
小鳥「Pさぁん?しっかりと見ていてくださいねぇ?」
高木「お、音無くん……」

黒井「やるしかないのだ、高木……耐えろ」

高木「くぅ~……」

P「大丈夫ですよ、僕笑ったりしませんから」

高木「それじゃいくぞぉ」

高木 黒井「Change」パァァァア

P「ふ、二人を覆っている黒い影がっ!」

黒い影が剥がれ、髪の毛に変化する

高木?「イェイ!」 黒井?「フゥー!」

高木?「順子だよー!」 黒井?「崇子でーす!」

順子崇子「二人合わせてー…T.K.でーす!!」

P「おぉ……」

正直言って、言葉を失った……
あまりの美しさのバランスに目を奪われたからだ
順子のやや幼い見た目と元気な印象を受ける短めの黒髪、崇子の大人びた風格と綺麗な黒髪ロング
二人が合わさることによりさらにそれぞれの美しさに磨きがかかっていた

P「すごい……」

小鳥「でしょう!二人は『職・ドル』トップ裏アイドルですからねぇ」

順子「……音無くん、そろそろ」崇子「そうだな、もう戻っても……」

小鳥「えぇー?」

崇子「いいや、限界だッ!仕事でもないのにこんな姿でいられるか!」

順子「わ、私も戻らせてもらうよ」

29: なんて卑しい未更新なんだ…… 2017/08/04(金)23:34:17 ID:adw
そう二人が言った瞬間、黒髪に変化していた黒い影が彼らに元あったように纏われた。

黒井「見ろ、少し見られてしまったようだぞ」

小鳥「それはお二人がやたらノリノリの名乗り口上をやってくれたからでは?」

高木「ぐっ……つい癖で」

黒井「ええい!もうやってしまったものは仕方ない」

P「あ、案外切り替え早いんすね」

黒井「今はお前のことの方が重要だからだ」

P「……P子のこと、ですよね」

小鳥「ここにいる皆が仲間なんですから、ババーンと見せちゃって下さいよ」

P「ええ?でも周りの人は普通の客じゃ……」

黒井 高木「おいィ?」

P「やります……」

よく考えたら変身を誰かに見せるのは初めてだ……

P「フンッ」

慣れた手つきで懐からフルフェイスPメットを取り出し、被り、そして破く
この間わずか0.8秒!
フワリ、と金の髪が現れ宙に円弧を描く

P子「……と、こんな感じですね」

実は内心すごく興奮している

30: 名無しさん 2017/08/04(金)23:39:35 ID:adw
ボクがアイドル『P子』に変身する理由は大きく分けて二つ、その一つが『性的興奮』である
ボクは『P子』になっている時にしか……『絶頂』に達し得ないのだ

P子「フゥゥゥゥ……」

小鳥「……やはりいいオーラ出てますねぇ……これは逸材ですよ!」

高木「ふむ……まさかこれ程とはねぇ……」

黒井「なぜ『サウザンド』はこいつに注目していなかったのだ……?」

P子「あ、あの……ボクはいつまでこの状態でいれば……」

小鳥「しばらくはそのままで」

P子「あっはい」

困った……このままじゃ……

頭痛がしてきて……

…………

音無さんが何か言ってる……『職・ドル』のルール……同事務所でのつぶしあいはなし……ルールを守って楽しくアイドル……

……あたまいたい

はやく おどって すっきり わすれなきゃ

31: 名無しさん 2017/08/04(金)23:51:01 ID:adw
小鳥「とにかくこのままじゃ私の顔が丸潰 P子「音無さん、あそこ……ステージありますよね?」 ……え?あ、はいそうですが」

P子「もう我慢出来ない……」バッ

小鳥「Pさん!?」

高木「あ、キミィ!?」

黒井「な、何をするつもりだ!?」

どうやらジャズバンドみたいなのが演奏しているみたいだが……そんなの知ったことか
素早く店内BGMを切り替え、ここを『ボクのステージ』に作り替えよう

さあ、みんなボクの虜にしてあげよう!



ジャズバンドの人「あ、ありのままさっき起こったことを話すぜ!
俺たちは演奏をしていたと思ったら突然現れた『イカれた金髪のP子』のために演奏していた
何を言ってるかわからねーと思うが俺たちにもさっぱり分からねぇ……
国民的アイドルとかIA大賞だとかそんなチャチなもんじゃ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」

ああ……なんて卑しいんだ……

P子(キモチイイィ~~!!この瞬間だけは何度味わっても足りないよぉ~~!!)

…………

P「すんません、あの状態でいると我慢出来なくなっちゃって……」

黒井「全くだ!アレではあそこに行きづらくなるではないか!」

高木「まぁ、仕方ないさ……我々が悪かったのだからな」

小鳥「ま、まさかあれほどとは……あそこにいた人々が皆『P子』に心を奪われていましたよォ!」

P「まぁ、それは当然ですね」

小鳥「すげー自信家だなオイ」

32: 名無しさん 2017/08/04(金)23:58:22 ID:adw
ワイ「誰も読んでなさそうやし、デレステやったろ!」

P子「なんだお前!?」

第2話 完

33: 名無しさん 2017/08/09(水)16:16:47 ID:oTa
強制下げ来てるかな?

34: 名無しさん 2017/08/09(水)16:26:41 ID:oTa
つぎのひ

P「えへへ!ブイ!というわけでP子さんは職・ドル。のルールを破ってしまったのさ!」

小鳥「同事務所のアイドルのライブに突貫してはならない、これ、小学生レベルの知識だよ?」

P「そういうことなので」

小鳥「Pさんには罰を与えます」

P「コワイ!」

小鳥「職・ドル。の制裁はただ一つ!……といきたいところですが」

P「え?」

小鳥「P子は有望株なのでここで潰してしまうわけにはいかんのです
なにより職・ドル。のマスターのご意向なので……」

P「マスター……(誰だろ)」

小鳥「P子にはある仕事をしてもらうだけ!になりましたー!わーぱちぱちぱち」

P「ハハァ…それで何をすればよいのでしょうか?」

小鳥「なぁんとぉ!こだまプロのライブにドキドキ乱入ライブの破壊者大作戦!です!」

P「げぇっ!新幹少女ですか!?」

小鳥「というわけで今日のライブはここでやってるんで、よろしくお願いしますね?」

P「はい……」

35: 名無しさん 2017/08/10(木)23:57:27 ID:539
新幹少女の人たち(名前を忘れた)「なんなのよこいつ!!!」

P子「ボク?……ボクはね、イカれた金髪のP子……依頼故に……君たちを潰しに来たんだ?」

そう名乗った瞬間、新幹少女の顔から色が失われた
もはや立ち向かうことも出来ないらしい……思ったよりはやく堕ちたな……

まぁ、このボクがボクであるために大人しくしといてくれるならありがたいや

それにしても……なんてボクは卑しいんだ……
(またステージ上でイッちゃったし?)

………………

小鳥「やっぱり凄いですねぇP子は」

P「あっそうすか?」

小鳥「ええ、普段の冴えないあなたからは全く想像できませんよ」

P「普段……僕、そんなにアレなんすか……」

小鳥「はい、とっても」

P「ガーン」

ショックだ、それもこうも身近な人から言われると……

小鳥「あ、そうそう。今日はすこし聞きたいことがあって」

P「はぁ、何でしょうか」

36: 名無しさん 2017/08/11(金)00:04:32 ID:wPB
小鳥「Pさんはなぜ、P子になるんですか?」

……来たか

高木「あ、それ私も聞きたかったんだよ」

黒井「私も気になっていた……一介のプロデューサー風情がどんな理由があって性転換までするのか……」

P「うぇ!?いらっしゃったんですか!?」

ここはたるきやである

小鳥「話して頂けますか?」高木「話してくれるね?」

P「うおぉ断りづらい!」

黒井「話せ」

P「はい、観念しました……えぇと、まず……僕の変身能力についてから話しますね」

あれは……今から十年前、ボクが13歳で初めて『彼女』に出会った時……

少女「……というわけで、私はアイドルを目指してます!よろしくお願いします!!」

元気がいい子、というのが第一印象だった

P「え……と、趣味は読書、ゲームです……よろしくお願いします」

僕は、というと……根暗、でしょうねこれは

少女「ねぇキミ!」

そんな僕に急に話しかけてきた彼女に、最初は戸惑いました
(たしか話しかけてきた理由は、つまんなさそうにしてたから、だったっけ)

それから彼女とは親しくなり、中学高校と交流は続きました

でも、高二の冬に事件が起こったんです

37: 名無しさん 2017/08/11(金)00:06:42 ID:wPB
彼女は、高一で念願のアイドルになりました
ですが……およそ半年ほどで飽きられて、それからズルズルときていたのですが……

高二の冬、彼女は枕営業をさせられたのです
それも、とてつもなく醜悪な……彼女の名誉のため内容は話しませんが
……彼女、その仕事を終えたあと……自殺したんです

『もう私、アイドルが分からない』

38: 名無しさん 2017/08/11(金)00:11:23 ID:wPB
そう言って、死んでしまいました
無理やり染めた金髪もボサボサになるほど悩んでいたんでしょうね……

それからです、僕の身体に変化が起きたのは……

彼女の亡霊でも取りついたんでしょうか
僕は時々、金髪の女の子の身体になってしまうようになったのです

それは彼女の生き写し、完璧に彼女そのものと言っていいほどでした

それから、声が聞こえるんです
『アイドルに、なりたい』って

僕は、初めての親友と言える存在だった彼女の夢を叶えてあげたいと思いました
だからオチ目のときも応援し続けていました
……この時、僕の中に妙な気持ちが生まれたんですね

彼女の夢を叶えさせられるのは、今の僕なんじゃないかって……

それから気持ちを整理した3年後、謎のアイドル『イカれた金髪のP子』が生まれたんです
職業・アイドル。の新人として……

P「ってところですね」

39: 名無しさん 2017/08/11(金)00:16:32 ID:wPB
小鳥「……」ウルウル 高木「……」グス 黒井「……」ムムム

P「あ、あの……」

小鳥「めっちゃ泣けるじゃないですかぁ!」

高木「キミにそんな事情があったとは……!!」

黒井「貴様なんぞに感動などしてない!」ズビビ

P「……そ、そこまでなります?」

小鳥「親友のために孤独にアイドルを続けてきたPさんなんて、それなんて主人公ですかよ!!泣かせますねぇ!!」

P「いや、でもまだ彼女の夢には程遠いしなぁ……」

高木「いや、その一途な姿勢がよい!」

黒井「そうだ、アイドルに必要なのは進むための意志だ!」

P「……あの、アイドルをやる理由をまだ言ってないような……」

小鳥高木黒井「え?」

小鳥「さっきのが理由じゃあ……」

P「その、それも半分あるんすけど……その、今は……」

P「快楽のためっていうか」

小鳥高木黒井「は?」

40: 名無しさん 2017/08/12(土)06:24:32 ID:Qfs
P「いや、その……なんて言うか、アイドルとしてステージ上にいると……下品なんですが……フフ
『絶頂』……しちゃいましてね……初めてステージに乱入したとき、興奮して……しばらく立ち上がれませんでした……
また……アイドルをやりたい……」ムラムラ

高木「おお……」 黒井「……むぅ……」 小鳥「……」キラキラ

P「おっと、つい興奮しすぎてしまいました……」

小鳥「いいじゃないっすか!それぇ!!」

P「ファッ!?」

小鳥「表向きには友のため、でもその裏には自分の欲求を満たすためってアイドルやる者としては強いですよ!
理由がいくつもある方がアイドルをやっていて楽しいですし!」

P「まぁ、基本的には脳をカラッポにするためにやってるのもありますが……」

小鳥「え?」

P「その…イクとですね……記憶が吹っ飛んでそれも心地いいんです
何か、大事なことを消し飛ばしたような気もするけど……それでも何か……イイ……」

小鳥「お、おう……記憶を消すって……何か恐ろしい感じもしますねぇ……」

P「というわけでそんくらいですかね……僕が『P子』になる理由などは」

高木「うん、まあ、我々も似たようなもんだしな」

黒井「こんな奴といっしょにするな!バカモン!」

小鳥「忘れられない人の姿を模してるという意味でってことでは?」

黒井「あ、そっちか」

高木「黒井……まさかイッてたのか?」

黒井「そんなわけないだろうが!!」

41: 名無しさん 2017/08/17(木)20:09:05 ID:F4q
続けるのがきついのである程度はしょる
P「忘れられない人っていうのは……」

黒井「昔、大成させてやれなかったアイドル候補生だ」

高木「頑張ったんだが、我々も若くて未熟でね……最後には失踪してしまったんだ」

P「そうなんですか……」

P(く、空気が重い)

P「あっそうだ、小鳥さんもやってるんでしたよねアイドル」

小鳥「あぁ、やってますよ?」

P「どういう感じなんですか?」

小鳥「うーん……見せてあげましょうか」

P「マジっすか」

小鳥「いいですよ!このハンドルネーム『ピヨちゃん』の実力を見せてやりますよ」

小鳥「ミラクル☆ちぇーんじ」

P「うわ」

高木「うむ」

黒井「う、うむ」

小鳥「ぴよん☆」

42: 名無しさん 2017/08/17(木)20:13:22 ID:LSH
お、続き来たか

43: 名無しさん 2017/08/17(木)20:17:04 ID:F4q
P「……若い!」

小鳥「ふっふっふ、私はなんと17歳に2時間だけなることが出来るのです」

P「すごい!」

高木「我々も大概だけどね」

黒井「全員人外だ」

小鳥「まぁ、だから職業・アイドル。なんてムチャクチャなことできるんですよねー」

黒井「そうだな」

高木「たしかに」

P「もしかして職・ドル。のトップ層ってみんな人外なんですか?」

小鳥「まあ、そうかもしれませんね」

P「サラッと言ったなぁ」

小鳥「なんでも場の空気を塗り替えたり、宇宙的エネルギーを感じたりするらしいですよ」

黒井「知ってるのにぼやかすのか?」

小鳥「その方がおもしろいでしょう?」

高木「まあ、P君が知った時驚くのも見てみたいな」

P「き、気になる……誰なんです?」

黒井「ヒントをやろうか?」

P「お願いします!」

黒井「貴様のとこのアイドルだよ」

P「えっ……マジすか!?」

黒井「大マジだ」

P「うそーん」

44: 名無しさん 2017/08/18(金)00:34:55 ID:8WN
P「765プロにそんな凄いのがいたんですか……」

小鳥「一種の変身ですね。普段はその能力を隠しているのでしょう」

P「なんだってわざわざそんなことをするんでしょうか」

小鳥「自分の力を『表』で出してしまうと業界のパワーバランスが崩れてしまうのを知っているんですよ」

P「ははぁ……」

高木「日高舞は知っているね?」

P「ええ、わかりますよ」

高木「あれこそ『表のパワーバランス』を破壊した者だよ。彼女は圧倒的すぎた」

P「へぇ……つまり僕らみたいなのが公然とアイドル活動をすると業界がヤバイ、ってことですか」

小鳥「でもそういう素質を持つ者は何処かでそれを発散しなければストレスがたまる……それを解消するために『職業・アイドル。』は作られたのです」

P「すごい……ってことは皆さん僕と同じような理由で……」

黒井「性欲ではない!」

P「あっはい」

45: 名無しさん 2017/08/18(金)00:42:36 ID:8WN
P「ところで……僕が呼ばれてるのは何もこんな話するためだけじゃあないですよね?」

小鳥「察しがいいですね……それじゃ着いてきてくれますか?」

P「へ?あぁ、はい」

なんやかんやで346プロ

P「なぜ346へ?」

小鳥「ここに『職・ドル。』管理人……つまり『マスター』がいるんです」

P「え、ここぉ!?」

???「来てくれましたか小鳥さん」

小鳥「あっマスター!」

黒井「おはようございます。マスター・サウザンドリバー」

高木「おはようございます」

P「え、っと、おはようございます?」

???「ちょ、ちょっと!からかわないでくださいよ!」

小鳥「いやなんとなく……ねえ?」

黒井「逆らえない雰囲気というか」

高木「威圧感というか」

P「てか千川さんですよね?」

ちひろ「はい!『職・ドル。』創始者兼管理人のサウザンドリバーこと、千川ちひろです!」

P「なん……だと……!?」

ちひろ「そしてこちらが『職・ドル。』サポート担当池袋晶葉ちゃんでーす!」

晶葉「よろしく」

P「よ、よろしくお願いします」

P(すげえ……この娘背中に背負ったロボットで歩いてる……)

46: 名無しさん 2017/08/18(金)11:18:02 ID:8WN
ギ、ギギギ……

P「ん?」

ボン!

P「ファッ!?」

瞬間、少女の背負う歩行ロボは音を立てて壊れてしまった

晶葉「……くっ、また失敗か!」

P「え?」

晶葉「これは歩行用ロボットの試作品六号機だったのだが……今からはただのスクラップだ」

ちひろ「晶葉ちゃんは職・ドル。サポート以外にも色々便利なものを作ってくれるんですよ~」

晶葉「うむ!……しかし、どうもこういうロボットは上手くいかないんだな……」

小鳥高木黒井「知ってた」

P「えっひどくない?」

小鳥「いつものことですし……」 黒高「「うんうん」」

晶葉「次こそは……!」

ちひろ「まあそろそろ本題に入りましょう」

晶葉「あっそうか」

P「本題?今日、何かあるんですか?」

小鳥「そういや聞いてませんね」

黒井「なぜ我々を呼んだんだ?」

ちひろ「まあまあ来てくださいよ……『白雪さん』と『みすむーんさん』もいらっしゃってますよ」

小鳥「え!マジで!?」

P「……誰でしょうか」

47: 名無しさん 2017/08/18(金)11:26:15 ID:8WN
黒井「さっき言った『職業・アイドル。トップ層』だ」

高木「そういえば今日はあの2人休みを取っていたね」

P「え、まさか……」

???「そ、そのまさかですぅ」

???「そう、『職・どる。』とっぷとは……」

雪歩 貴音「「私達です」ぅ」

P「雪歩に、貴音!」

小鳥「まさか、ここに職・ドル。集結って……戦争でもするんですか?」

P「物騒だなぁ」

ちひろ「間違ってはいませんね」

P「ひえぇ」

黒井「戦争だと?我々に宣戦布告でもした者がいるのか?」

高木「まさかそんな命知らずがいるとは思えんね」

ちひろ「いたんですよ、それが……今ノリに乗ってるあの子達……」

ちひろ「『シンデレラプロジェクト』」

小鳥 高木 黒井 貴音 雪歩 P「!!」

晶葉「私のメインに使うパソコンの1つにこんなメールが来たんだ」

メール『どうも!シンデレラプロジェクトです!今日は『職業・アイドル。』の皆様に宣戦布告をしちゃいます!
明日のライブにみんなで来てください!もし私達が勝ったら2度とライブ潰しなんてしないでくださいね!
あと、ちひろさんを返してもらいますからね!ぶい!
シンデレラプロジェクト一同
PS もし私達が負けたらCPは解散します!』

P「……これは……ガチですか?」

ちひろ「ええ、送信元を調べたら『島村卯月ちゃん』のケータイからでした」

48: 名無しさん 2017/08/18(金)11:31:50 ID:8WN
P「うわぁまじかぁ……2代目、3代目、5代目シンデレラガールを抱えさらにユニットの一つ一つの実力も折り紙つきのシンデレラプロジェクトかぁ」

小鳥「説明どうも もし分からなければアニメを…見よう!」

黒井「厄介な相手だな」 高木「でも我々なら……」

貴音「ええ、私達なら勝てます」

雪歩「久々に本気を出せますね!四条さん!」

晶葉「どうやらノリノリだな、ステージや衣装や演出は任せてくれ」

小鳥「うわぁワクワクする」

ちひろ「彼女らはどうも私が『職業・アイドル。』に利用されてると思い込んでこんなことをしたようです。優しいですよねぇ

ですが、」

「彼女らは『職業・アイドル。』を嘗めた」

P「となると……」

ちひろ「戦争ですね、徹底的に叩き潰します」

P「うわあ!この人1番ノリノリじゃん!」

49: 名無しさん 2017/08/18(金)11:36:51 ID:8WN
ちひろ「というわけで明日、〇〇ドームにてCPオールスターライブが行われるのでそこへ行きます。皆さん頑張りましょうね」

小鳥 黒井 高木 貴音 雪歩「おー!」

P「お、おー……」

正直ビビっていた
一気にことが起こりすぎだからだ
『職・ドル。トップの人達』『シンデレラプロジェクトの宣戦布告』『ノリノリで戦争を受け入れる職・ドル。』

ついていけない!と思うのだが……

貴音と雪歩に僕が竜宮小町のライブに乱入したことを知られているので逆らうことは出来ない

僕も全力を尽くすだけだ

そしていよいよ運命の日(といっても1日後だけど)

〇〇ドームにて

シンデレラプロジェクトVS職業・アイドル。

開戦!!

50: 名無しさん 2017/08/18(金)11:37:47 ID:8WN
第3話完


51: 名無しさん 2017/08/18(金)12:10:17 ID:W7S
乙やで
続きはゆっくり待ってるわ

52: 名無しさん 2017/08/18(金)18:19:05 ID:8WN
二人の男女がいた

男「俺は……君を応援してる!絶対裏切らない!」

女「でも……私、もう無理……枕させられたの……」

男「!……そ、それじゃあさ……2人で逃げちゃわない?」

女「え?」

男「どっか遠くの島とかでさ……俺が漁師とかやってさ……」

女「……あんた、体弱いくせに……」

笑い合っている……それを見ているボクは……

女「……ねぇ、あそこの人たち、誰だろ」

男「え?……だ、誰だろう」

ボクは……ダレ?

赤 赤 赤 赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤赤

……血?

ピピピピピピピピピヨー!!!!

P「うわぁーー!!!……ゆ、夢?」

目が覚めた……今日はCPとの『全面戦争』の日……

P「小鳥さんの目覚まし…ほんとにスッキリ目が覚めた」

53: 安価スレで打ちひしがれた 2017/08/18(金)23:06:49 ID:8WN
それぞれの朝
……
小鳥「ピヨー!……あ、目覚ましか…これスッキリ起きれるんですよね」
……
高木「ティンときた!……はっ朝か」

54: 安価スレで打ちひしがれた 2017/08/18(金)23:11:57 ID:8WN
……
黒井「フハァッ!?……ああ、音無くんの目覚ましか……これ凄いな、ほんとにスッキリした目覚めだ」
……
雪歩「ですぅ!?……なんだか凄いおぞましい音ですぅ……」
……
貴音「……面妖な……目覚ましというのはそこまで効果はきたいしてなかったのですが……
これはすばらしいですね、小鳥嬢にお礼を言わなければ」
……
晶葉「んあ、朝か……うさちゃん目覚ましを超えた目覚めの良さ……音無小鳥、何者だ」
……
ちひろ「ちひっ!?あ、朝ぁ……朝ぁ!?は、早く準備しなきゃ!」

……
凛「ねぇ、卯月……ほんとにあんなことして良かったの?」

卯月「これはちひろさんを取り戻すための『聖戦』なんです!正義は勝つって言うじゃないですか!」

未央「しまむーはまっすぐだなぁ……ま、そういう所を信頼してるんだけどね」

卯月「みんな……今日は頑張りましょうね!」

オー!!
……

P「……目覚めはいいが気分は最悪……なんだあの夢は……」

55: 名無しさん 2017/08/19(土)22:10:56 ID:sIE
まあ僕は…夢なんか気にしてられないと会場へ向かったのだった……

そうそう、結果から言えば…だいたいわかるだろうけど、圧勝だった
彼女らも若さと勢いがあったし、確かな実力も持っていたが……それは『彼女らの中での』話
僕ら裏アイドルのトップとはレベルが違うコミュニティの中での『実力』、『勢い』なのだ

まあ、少し詳しく様子を話していこうか……
……
ちひろ「えー、こんな所でこんな格好(職業・殺し屋。のどーも、職コロですの時の変装)でなんですが……ひとつお話があります」

ちひろ「なんとCPの皆は堂々と我々職・ドルの存在を世間に垂れ流してしまいました」ピラッ

見せられたポスターには『職業・アイドル。の皆様と真っ向勝負します!ぶい!』と書かれてしまっていた

ちひろ「……やってくれましたねあんのクソガキども……というわけで、我々は以降の活動が困難になってしまいました……」

うんうん、これでは『職・ドル。』はまーくされてしまうだろう

ちひろ「これってぇ…やっぱりぃ…嘗められてますかねぇ?ますよねぇ?……潰しますよ!絶対!」

お、おー……
……
そしてCPはまず全体で『Star!!』を歌った
そのパフォーマンスは確かに見事で、気迫も感じた
その想いの力からか、我々職・ドル。目当てに来た人もCPライブに引き込まれたようだった

曲が終わった時、センターの卯月ちゃんが口を開いた

卯月「職業・アイドル。の皆さん!!来てるんでしょう!?早く出てきてください!!」

なぁにいってだあいつ

56: 名無しさん 2017/08/20(日)00:57:09 ID:TUU
雪歩「じゃあ、まず私が」

雪歩……普段は引っ込み思案であまり力を出し切れていないように思えるが……本気を出すとどうなる?

ちひろ「スノホワさんですか、お願いします」

P「え、スノホワ?」

雪歩「あっ」 ちひろ「『氷雪の魔女 スノーホワイト』の略です」
雪歩「ま、待ってぇぇええ!」

P「……雪歩」 雪歩「……はい」

P「……いいと思うぞ」

雪歩「うぁぁぁぁぁあ」

小鳥「ちひろさん今のは酷いです……」

高木「あぁ、あんまりだ」

ちひろ「ちひっ!?」

晶葉『セットはできたぞー!』

P「お、ゆ、雪歩、ほらっ」

雪歩「い、行ってきますぅ!」

バッ、と雪歩が飛び出していく

卯月「あれ?もしかして萩原ゆき……」(舞台袖)
ファン達「うおおおおおスノーホワイト様ァアアァァ!!!!!」
CP「!?」(舞台袖)

凛「な、何スノーホワイトって」 未央「……もしかして、職ドルの……」

杏「『職・ドル。』ね、そこのトップだよ……杏も名前しか聞いたことないけど」

蘭子「ぴぃっ!?トップって凄く強いんじゃ……」

きらり「蘭子ちゃん、素が出てるにぃ☆」

杏「場を白色に染め上げる『氷雪の魔女 スノーホワイト』!!」

蘭子「……!ふ、ふふふ!氷雪の魔女!相手にとって不足なし!!」

凛「蘭子が活気づいている!?」

57: 名無しさん 2017/08/20(日)01:10:10 ID:TUU
スノホワ「ふっ……愚かな人間達よ……今宵も白く染めてあげるわ」

周りが一気に静かになり、そしてそれを合図に曲が始まる
これは雪歩の『職・ドル。』専用曲、『氷雪の魔女』

雪歩「(ここに歌詞があるんやで)~~~」

サァァァァァと丸で雪が風に舞うかのような音が聞こえるかのような気さえした、雪歩の歌
これが雪歩の本気……裏アイドル・スノーホワイト

曲が終わる、いつの間にかスポットライトや客のサイリウムが真っ白に変わっていた

スノホワ「ふふ、雪化粧に包まれたかしら?……またいつか、会いましょうね」

ピンと張り詰めた糸がぶちんと切れるように、歓声がワッと湧いてくる
雪歩は帰ってきて身震いをした

雪歩「やっぱり本気でやると気分が高まりますぅ~!!!」

P「……凄かったよ……」

雪歩「ホントですか!?……でも、これやるとアイドル業界真っ白になっちゃうんですよね……」

P「あっ」

そうか、彼女のこの実力は、業界までも塗り替えかねない危険なものなのか…

P「……氷雪の魔女」ボソッ 雪歩「!!」

雪歩「うー!うーー!!」ポカポカ P「ご、ごめんごめん」

ちひろ「ん?蘭子ちゃんが出てきましたね」

蘭子「ククク……氷雪の魔女?笑わせる……我こそ真なる闇、覚醒せし魔王!力の差を見せてやろう『職業・アイドル。』よ!!」バァーーーン!!

うおおおおおおおおおお!!!←蘭子のファンの声

P「なるほど、彼女の中二心の琴線に触れたんですね」

雪歩「ぁぁぁぁぁあ!!!」

小鳥「もうやめて!雪歩ちゃんのライフはとっくにゼロよ!」

58: 名無しさん 2017/08/20(日)10:01:53 ID:TUU
蘭子ちゃんファンの方には申し訳ないが想像で補っていただきます
キング・クリムゾンッ!!

蘭子「『職業・アイドル。』、殺らいでか!フハハハハー!!」

卯月「蘭子ちゃんのキャラが若干ゃおかしいですね……」

凛「同類を見つけて興奮するサブカルファンのようだね……」

未央「らんらん……あとでギュッとしてあげよう」

杏「キュッ?」

未央「ノー!ハグ!ギュッ!」

杏「馬鹿話はおいといて、これ不味いね」

卯月「え?」

杏「確かに蘭子のファンは盛り上がってる、でもね……3割はまだ『白いサイリウム』つけてるんだよね」

卯月「あっ!」

杏「これはスノーホワイトさんの影響がまだ強いってことだよ……ここでもうちょい差をつけたいね」

卯月「それじゃあこっちから連続で出れば……」

杏「向こうが何人いるか分からないんだよ?ちょっとそれは厳しいね」

凛「それじゃあ一旦様子を見ようか」

未央「あっ職・ドル。から次のアイドルが来たよ!」

59: 名無しさん 2017/08/21(月)00:51:32 ID:A3l
順子「さあ」 崇子「踊ろうか」

杏「げぇっ!『T.K.』!?向こうさんこれはガチ過ぎない!?」

卯月「杏ちゃんは詳しいんですね」

杏「まあ、ネットニュースとかに良く裏アイドルの名は上がるからね……でも彼女達までいるとは……」

かな子「そんなにすごいんですか?あの2人」

智絵里「確かにオーラはスゴイですね……」

杏「そらもう息の合ったコンビネーションで観客を虜にする、トップアイドルクラスの実力を持ってるなんて散々騒がれてるからね」

かな子「トップアイドル!?」

智絵里「わ、私達……恐ろしい人たちを敵に回したんじゃ……」

未央「私たちはとまれねぇからよ……」凛「止まるんじゃねぇぞ……」

杏「ああ!2人が現実逃避を!」

卯月「……」

卯月(ウッソだろ!!そんなスゲーのが出てくるなんて……なんて……
ワクワクするじゃあねえか!!!!)ゾクゾク

美波「……」(卯月ちゃん……震えてる……)

アーニャ「……」(卯月……もしかして怖いのでしょうか……)

順子「いえーい!皆今日はよろしくねー!!」

崇子「さあ!今日の曲はもちろん!」

順子崇子「Black^2!!」

……

小鳥「ぴょぴょぴょ!一度真っ白な空間になれば並の魔王程度では塗り替えることは出来ない!そこに鮮烈な『黒』をぶつけてやればこちらの優位は絶対となる!!」

P「なんて完璧な作戦なんだ!」

60: 名無しさん 2017/08/21(月)01:04:30 ID:A3l
二人の歌が終わる
会場は歓声が鳴り響いているが、ステージ以外光が無く真っ黒だった

順子「聞いてくれてありがとー!また応援してね!!」
崇子「また会える日を楽しみにしているよ!ありがとう!」

確かに、流れは今間違いなくこっちにある
さあ、CPはどう出る?
と思っていると、ラブライカの二人が現れた
なるほど、ここで比較的早くデビューしファンの多い彼女達に頑張ってもらおうということか

ちひろ「ちひひ、今更多少稼いだところで無駄無駄無駄……」
小鳥「こちらにはまだまだアイドルが控えているのだァーーッ!!」

なにこのひとたちこわい
……
杏「あんずー、正直もう終わりだと思うから帰っていい?」

きらり「あ、諦めちゃ……だめにぃ」

杏「きらりの元気が薄いよー……もうだめだー」

莉嘉「でも裏アイドルの人たちってホントに凄いね!」
みりあ「迫力があるっていうか……技があるっていうか……とにかくすっごいね!!」

杏「うーむ、元気があるのはロリ組と……」

蘭子「スノーホワイトさん……T.K.さん……かっこいい……」

杏「ここで魅力にヤラれちゃってる覚醒魔王(笑)かー」
杏(それと、卯月ちゃんだな)

卯月(……正直勝負なんてどうでもいい……本当は……本当は……)

美波「ふぅ……」 アーニャ「ふぅ……」

未央「おかえり、二人とも」

美波「未央ちゃん……私、気圧されてしまって……」
アーニャ「ミナミィだけではありません……私も……」

凛「うん、しょうがないよ」

美波アーニャ「えっ早くない?」

みく「正直しかたないにゃ」 李衣菜「あれはロックだわ」

美波「えぇ……」 アーニャ「rrrrr……」

卯月(ごめんね、皆……)

61: 名無しさん 2017/08/23(水)01:09:35 ID:cqU
P「正直ラブライカ好きです
できれば友人として出会いたかった……」

小鳥「なんですかその『もう少し違う出会い方をしていたなら……』みたいな言い草は」

ちひろ「そんなことより向こうはしっとりした大人な演出できましたね」

高木「次は誰が出るかね」

貴音「しっとりなら私が行きましょう」

黒井「ふむ、貴音ちゃんか……しっとりとは違うが次元のズレを勘違いしてくれるかもしれんな」

ちひろ「よし、それでは『ぷりんせす・むーん』さん!よろしくお願いします!」

P「プリンセス・ムーン……月の王女ですか、幻想的だなぁ」 小鳥「貴音ちゃんが言うとマジっぽいですよね」

貴音「ふふふ」

貴音「行ってきます」

P「マジっぽいですね……」 ちひろ「マジかもしれませんね……」

雪歩「やっぱり四条さんかっこいいなぁ……」
……
杏「うっは!もうダメだわ」

卯月「ねぇあれ四条たか」

杏「『ぷりんせす・むーん』……すなわち月の王女……彼女から発せられるオーラは宇宙的な衝撃を与えるという」

蘭子「はぁうっ!」

美波「ああ!蘭子ちゃんがキャパオーバーに!」 アーニャ「rrrrルァンコ!」

蘭子「……宇宙的……恐怖……アザトースの調べよ!」カッ
杏「うんもうマジで、宇宙的恐怖」

みく「ああ!舞台に!舞台に!」 李衣菜「ろっくです。よろしくおねがいします。」

みく「李衣菜チャンそれちょっと違うにゃ」

李衣菜「えっ?そうかな」

62: 名無しさん 2017/08/23(水)01:23:03 ID:cqU
貴音のオーラが普段の数倍は煌めいているように見える、それはさながら満月が闇夜を照らすように
彼女の歌うのは『月光のプリンセス』、これまた『裏専用曲』だ(皆いつの間につくってんだ)
幽玄な月の光に会場が包まれる
僕も圧倒されてしまうほどだった

卯月「(す、すげぇ……こんな強いのを敵に回すなんて……なんて……なんて楽しいんだろう!!)」ゾクゾクゾクゾク

杏「(卯月ちゃん……興奮を隠せてないよー……)」

凛「あれ……月かな?多分そうだな……月ってこう、バァーって光るもんな……」
未央「おーい、出してくださいよー」

きらり「2人が精神崩壊してるにぃ……」

みりあ「ほえー……」 莉嘉「すごー……」
……
貴音「ふぅ……久々に気分が高揚しました」

P「貴音…普段から凄いと思ってたがまだ本気じゃあなかったんだな」

貴音「ふふふ、とっぷしーくれっと、です」

小鳥「あっ、向こう一気に流れ変える気ですね。凸レーションが出ましたよ」

P「おおー元気イィねぇ!僕だったらちょっとは萎縮しますけどねぇ……」

ちひろ「客たちもその元気に惹かれていますね……じゃあ次は小鳥さんで」

小鳥「まじかい!あの若さの塊の後に私ですか!」

ちひろ「いいじゃないですか17歳なんだし!ほら、もう準備してほらほらほら」

小鳥「分かりましたよちくしょー」

小鳥「ミラクル☆ちぇーんじ!ぴよん!」

小鳥「よし!行けますよ!」

ちひろ「頑張ってくださいね!『えんじぇるぴよぴよ』さん」

小鳥「ぎゃあああハンネをフルで呼ぶなぁああ」

P「……ぴ、ぴよぴよ」

小鳥「うごおおおお」

63: 名無しさん 2017/08/23(水)01:33:17 ID:cqU
小鳥「まあいいや!今の私は17歳!行ってきますね」

P「……ぴよぴよ」

小鳥「がふっ」
……
杏「『えんじぇるぴよぴよ』!ここに来て正統派アイドル!ピヨピヨキュートな17歳!将来の夢は素敵なお嫁さん!!」

卯月「それってどうなんですか?」

杏「正統派ってのはようするに王道、最強の道だよ」

卯月「レベルはもちろん」

杏「トップアイドルを凌ぐだろうね」

卯月「はぁうぅん!」ゾクゾクゾクゾク

杏「(まさか卯月ちゃんがこんな戦闘狂みたいなキャラだとは……)」
……
小鳥(やっぱりステージは楽しいわね!元気とやる気がムンムン湧いてくるわ!)

小鳥さんは『空飛ぶひよこ』という元気いっぱい夢いっぱいハートフルな曲を歌っている
普段からは考えられない機敏な動き、そして絶対的な歌唱力、これが若さか
やはり正統派アイドルというのは純粋に強い……改めてそう思った

小鳥(やり切ったー……とてもスッキリするぅー!!)

ちひろ「良かったですよ小鳥さん」

小鳥「ふはぁー!とっても楽しかったー!」

雪歩「やっぱり小鳥さんって凄い歌声キレイですよね」

貴音「ええ、流石です小鳥嬢」

小鳥「え?いやーそれほどでも!あはは!」

高木「うーむ、あまりにも昂ったからか精神まで若返っているねぇ」

P「あっ、キャンディアイランドの3人ですね……頑張るなぁこの状況で」

小鳥「でもキツそうですねー」

64: 名無しさん 2017/08/25(金)01:31:12 ID:tls
P「それでもやっぱり人気ありますねぇ」

小鳥「まあ、杏ちゃんも智絵里ちゃんもカルト的人気があるしかな子ちゃんは柔らかフェチの人気がやばいですからね」

ちひろ「つぎは私が出ます」

P「えっ!僕では?」

ちひろ「次に彼女達はアスタリスクをぶつけてくるでしょう。そうなれば残るニュージェネレーションとの一騎打ちが出来るのは貴方だけだと思うからです」

P「なぜ僕がそんな大役を……」

ちひろ「私個人としてはあなたの実力は他の裏アイドルを凌駕していると感じるからです。それでは」

P「……えぇーーー……」
……
みく「おつかれにゃ、杏ちゃん」

杏「……確かに私たちは人気だし、嫌いでメンドッチー努力もしてきた……でもあれは無理」

かな子「私たち……がんばったよね……もうダイエットしなくていいよね」

智絵里「な、なんでやねん!……まあ、いいかもしれないね……」

凛「まさかここまで削られるとは……」

未央「ちひろさんが出てきた」

卯月(知ってた)

卯月(ニュージェネは恐らくCPのなかでトップクラス、それはつまり向こうの最強とやり合えるということ……)

卯月(……楽しみ!)

65: 名無しさん 2017/08/25(金)01:41:13 ID:tls
小鳥「あれが本気を出したちひろちゃん……サウザンドリバーです」

P「オーラがすごい……ドラゴンボール見てえだ」

小鳥「普段は1年に1回程度しか見せないその力……謎に包まれたその力……とくと拝見させてもらいます!」

P「年一っていったいいつやるんです?」

小鳥「4月1日です」

P「あっ、そっかぁ」
……
ちひろ「いやー……今日は4月1日じゃないけど、たまたまこんな場に呼ばれたのでやらせて頂きます
どうも、サウザンドリバーです」

ちひろ「私のことを知っていようが知らなかろうがどうでもいいです
貴方達は私を見ると……『賞賛の証を贈らずにはいられない』」

始まった
瞬間息を飲んだ
これがさっきまでのあの千川ちひろだろうか
『お願いシンデレラ』……彼女達側の曲をこうも自分のモノとして扱えるだろうか
……ある衝動が沸き起こった
『金、払いてえ』

終わるとステージには大量のおひねりが転がっていた
サウザンドリバーはそれを晶葉ちゃん謹製の集金ロボで回収していく
凄まじい時間だった……確かにこれは年一出ないと日本国民は破産するだろう

ちひろ「ただいま戻りました」

P「すげぇ……すげぇよちひろさん……」

ちひろ「じゃあ、あとでキッチリ決めてやってくださいね、ニュージェネが出る幕を無くしてやるくらいの気で」

P「プレッシャ~」

ちひろ「出来ますよ貴方なら、今かなり『溜まって』いるでしょう?」

うぐっ、た、確かに……今すぐにでも変身したいくらいムラムラしている

66: 名無しさん 2017/08/25(金)01:56:07 ID:tls
P「あ、アスタリスクですよ!やっぱりニュージェネ残しなんですね」
ちひろ「ちひひ、全ては私のシナリオ通り」

P「こわぁい」
P(ごまかせたな)
……
みく「正直逃げ出したいけど、それ以前にみくはアイドルにゃ。アイドルは何時だって皆の前で笑ってなきゃいけないのにゃ」
李衣菜「みくちゃん……カッコイイけど足の震えすごいよ」

みく「む、武者震いにゃあ!」 李衣菜「猫武者……」

みく「ぶふっ」 李衣菜「あははっ」

みくりーな「あははははっ」

李衣菜「行こっか」みく「うん、がんばろーね」

ワイ「うおおおおおみくにゃああぁぁぁあん!フェス引けなくてごめんよおおおおお!!!」

ワァアァァァ

李衣菜(正直歓声は少ない) みく(それでも!)

みくりーな(すっごい楽しい!)
……
P「うわ、なんかキモイおっさんが叫んでる」

小鳥「わお、確かに……でもみくにゃん推しでまともなファン久々に見ました」

P「みくにゃんは不憫」

ちひろ「今度寿司でも連れて行ってあげよう……」

P「鬼!悪魔!」 小鳥「ちひろ!ちひろ!ちひろ!」

ちひろ「そういう流れだったじゃないですかあ!」

P「……じゃあそろそろ」ガッがぼっバリィ

P子「行ってきますね」

ちひろ「行ってらっしゃい」

小鳥「相変わらず変な変身……」

ちひろ(謎だらけなんですよねぇ……)

67: 名無しさん 2017/08/30(水)16:24:37 ID:G7y
まあ、ボクについての説明はいらないでしょ
カットカット
……
杏「やっぱりな♂」

卯月「じゃあ行きましょう!凛ちゃん、未央ちゃん!」

凛「うん」未央「おっし!」

なまはむめろーん
……
卯月「というわけで、どちらが良かったか投票してください!勝った方が『全員で』アンコールをしちゃいます!」

ちひろ「……まず間違いなくアンコールを全員でやらせようとするでしょうね」

P「ちひろさんの読みが正しければ……まあ、ぶっつけでも合わせられるでしょう」

ちひろ「ちひひ!向こうはこっちが個人だけ際立っていて全体での曲はないと思っている…ごく短い時の中でしか生きられないアイドルの考え方……
甘い甘い、こちらにはとっときの曲があるんですよ!」

小鳥「あれですか?」

ちひろ「ええ、あれです。Pさんも事前に聴いてきていますね?」

P「え、ホントにアレなんですか?」

ちひろ「そらもう」
……
職業・アイドル。3000 シンデレラプロジェクト500

杏「しゃあない」

卯月「いやー、本当に強かったですねー」(戦ってたと考えたらそれだけで……あふぅんっ)ゾクゥ

杏(うーんこの)
……
ちひろ「いえー!というわけで私たちがアンコールでお送りするのはこの曲!」

『嘗めちゃダメです職業・アイドル。』
……
観客「え、なにこれは」 「ちょっとまって、こんなダサ曲ええん!?」 「ひどE」 「素直に草だ…w」

その通り、この曲は『負け専用曲』なのだ
くっそダサい曲調ととってもディープなところに触れてネタがわからない歌詞
観客のムードは一気にシンデレラプロジェクトに傾くのだ

観客「こうなったらCPのも聞きてえー!」 「そうだそうだ」 「CPを出せー!」

ちひろ「ちひひ、CPは『稼ぎ頭』…解散なんてさせる訳ないじゃないですかぁ」

68: 名無しさん 2017/08/30(水)16:27:23 ID:G7y
というわけでCP戦は終わり、この一件でさらに人気が出たCPは当然解散はできなくなって、僕らはひっそり闇へ消える……はずだった

CPは活動継続とはなったものの、僕らも有名になりすぎてしまったのだ
裏サイトももはや裏ではないくらいの賑わいをみせてしまっている

この事態を重く見たマスターのちひろさんは、『職業・アイドル。』の無期限活動停止を宣言した……

卯月「か、活動停止……!?」

おしまい

69: 名無しさん 2017/08/30(水)16:34:20 ID:G7y
最終章 P子誕生秘話

P子「いつもの悪夢、誰の視点から見てるのかわからない『あの日の僕ら』『広がる赤いもの』そして……」

ぴぴぴぴぴぴよー!

P「いつもの朝……」

職ドルが活動停止してからプロデュース業を本気でやっていたら意外と才能があったらしく、皆一気にトップアイドル(ちゃんと表の)の階段を駆け上がっていく

P「あれ、僕ってけっこうすごい?」

小鳥「まさかあのPさんが皆をトップアイドルにまでしちゃうとは……」

社長「いやぁ、やっぱり君には光るものを感じていたからねぇ!」

律子「竜宮小町とあっという間に並んでましたもんね」

P「いやぁ、ははは」

……正直、順調すぎて恐ろしいくらいだ……なにか事件がおこったりしそうな感じ……
……
家に帰ってからそれは起こった

???「……見つけたぞ、『ロストナンバー』!!」

P「えっ、だ、誰!?」

何者かに拉致されてしまった……

70: 名無しさん 2017/08/30(水)16:43:36 ID:G7y
P「ぐ、ぐぐぐ……」

目が覚めた時、そこは知らない場所だった
廃工場だろうか?

???「目が覚めたか」

P「……お、お前らは何者だ!僕をどうする気だ!?」

???「記憶はないか…なら目覚めさせてやるぞ『ロストナンバー』」

1人が奇妙なリモコンのようなもののボタンを押した

P「ぐぅ!あ、頭が……」

脳内に封じられた記憶が蘇る
そうだ、僕は……ボクは……

71: 名無しさん 2017/08/30(水)16:49:40 ID:G7y
……目の前に転がる『王』と『父』の半殺しにされた身体

ボクがやった

だっていらないって言ったんだ

ボクは強い、ここの誰よりも強かった

だから0号、最強の証を貰っていた

でも急に、ボクのこといらないって、ロストナンバーだって……

捨てたんだ

……

この国に来て良かった、『王』や『父』はこの国の事を誤解している、まるで分かっていない

特に『アイドル』というのは素晴らしい

ボクは今日、そのアイドルの家を知ってしまった……

だから来ちゃった

でも、優しい〇〇ちゃんは許してくれるよね?

……

72: 名無しさん 2017/08/30(水)17:02:07 ID:G7y
あれ?〇〇ちゃんと誰かが言い争ってる……
どうしたんだろう、あれ、今度は笑い始めた

ん?こっちを指さしてる、バレちゃったかな
……隣に、誰かいる……
お前は、誰だ

???「……『ロストナンバー』、君を目覚めさせてあげよう」

そ、それは!やめろ!!

???「ポチっとな☆」

やめろ『3号』ーーーーーッッッ
……
目の前に広がる血溜まり、転がる2人の死体
ボクが……ボクが……

3号「そうとも、君がやったのさ」

3号……ころしてやる、ころしてやる、ころしてやる

3号「おおっと怖い怖い、じゃ、ばいびー!」

クソがァああああああああああ

3号「ポチっとな☆」
……
『2人』、そうだ『2人』
ボクは『2人』の人生を乗っ取った
『P』と『P子』、2人で1人
……
P「うわぁああぁぁぁああああ!!!!」
ロストナンバー(以下LN)「ああああああああああ!!!!」

スパイダーバイト(以下SB)「ふはは!その銀髪!ついに目覚めたか、『ロストナンバー』!!」

LN「……ボクは……Spider Bite0号……」

SB「元、だね、そしてオレは32号!」
「俺は58号!」
「私は43号」

SBたち「俺たちで散って行った『新しい王』に代わってこの国に混沌をもたらしてやろうぜ!『ロストナンバー』!!」
LN「混沌?」
32号「そうとも!3号が死に『新王』も死んだ今、俺たちしかできねー事さ!!」

LN「……そっか、3号死んだんだ」

……

73: 名無しさん 2017/08/30(水)17:10:41 ID:G7y
小鳥「事件性ありってマジですか社長!」
黒井「そうだ高木、あのPが誘拐されたかもしれないなどと……」
高木「これを見たまえ、彼のGPS情報だ」

小鳥「えっ?GPS?」
高木「彼を監視するために付けていて外し忘れたものだ」
小鳥「あぁ、P子の確証を掴むための」

高木「それが、こんな廃工場を位置しているのだ!」
黒井「……まさか、最近の奴の活躍を妬んだものが……」
高木「ありうる、だから職ドルメンバー皆に来てもらった」

雪歩「プロデューサー……心配ですぅ」
貴音「あの方にもしもの事があってはいけません、早く行きましょう」
ちひろ「それならこの晶葉ちゃん特製のスーパー小型ジェットくんで」

高木「行くぞぉ!!」
……
LN「……うるさいなぁ、勝手に決めやがって……誰が3号殺したの?」

58号「ヤツの弟だ」

LN「ああ、ボクの次に強かったアイツね」

43号「とにかく、協力してもらうわよ。『ロストナンバー』」

LN「どうしよっかな~」

74: 名無しさん 2017/08/30(水)17:19:01 ID:G7y
どかぁん!!

高木「私の運転が下手なばっかりに……」
小鳥「Pさん!無事ですか!?」

LN「……あ、あれは……」

58号「おい、部外者が来てしまったぞ」 32号「仕方ない、殺るか」 43号「ええ」

小鳥「え、なんかヤバそうな人たちが……」

LN「!!」ガキィン

32号「ロストナンバー?何をしている?」

LN「多分、知り合いだ……待ってて」

43号「……奴の前の知り合いってことね」 58号「厄介だな」

LN「……音無さん……社長……黒井社長……ちひろさん……雪歩……貴音……」

貴音「あ、貴方様……その髪は……」 雪歩「ぎ、銀色……」

ちひろ「……どういう事でしょうか……」 黒井「妙なことになってるのは間違いないな」

LN「ぐっ、は、離れて……今のボクは……制御できない……!!」

LN「ぐはぁ!」ブゥン!

ボクはいつの間にか一振りの奇妙な形の剣を持っていた……

その切っ先が……音無さんの頬を掠めた

小鳥「きゃあ!ぴ、Pさん……」

LN「や、やめろ!ボクは……ボクは……もう殺さない!!」

58号「やはり厄介なことに……」43号「やっちまうしかなさそうね」32号「やれやれだ」

職ドルの皆が……

キインキインガキィン

皆、致命傷は避けたが……傷を負わせてしまった……誰のせいで……ボクのせいで……!!

75: 名無しさん 2017/08/30(水)17:23:44 ID:G7y
LN「あ、ああ、うぁぁあああ!!!」

小鳥「Pさん……お、落ち着いて……私たちなら大丈夫……」

黒井「な、なんなんだこいつらは……いきなり切りかかってきたぞ……」

LN「ぐ、ぐぐぐ……」

……

頭の中に、誰かが話しかけてくるのを感じた

?「おい!お前!落ち着くんだ!」

き、君は……あの時の……

P「お前はその人たちを傷つけるために僕らを殺したのか?違う……その後の君の行動は、僕達を生かそうとしていたものだ」

で、でも……

P「今の君は操られているようなもんなんだろう?そんなものに負けるなよ!……2度も僕らのような犠牲者を出さないでくれ……」

ごめん……ごめんなさい……

P子「わかってんならいいわよ」

P子ちゃん!?

P子「私のなりたかったアイドルの姿、アンタの中で見させてもらったから……許してあげるわ
だから……さっさと正気に戻りなさい!!」

ごめん……ありがとう

……

76: 名無しさん 2017/08/30(水)17:30:26 ID:G7y
LN「……お前ら……ボクを怒らせたな」

SB「え?」

LN「……ようやく、正気に戻れた……今でもあの子達は……ボクの中にいてくれたんだ……」

32号「ま、不味い……様子がおかしい!!」
58号「ど、どうする」 43号「……こうなったら」

SB「ロストナンバー!貴様はやはり目覚めてはならない者だったようだな!!」

LN「ロストナンバー……じゃ、ない!!」

SB「死ねぇーー!!」

P子「ボクは……『怒れる銀髪のP子』だッ!!!!」

ドッギャァーン

SB「ぐわぁーーー!!」バラバラ

……

P「すいません、皆さんに迷惑かけて……」

高木「私は別にいいよ、君が無事なら」
黒井「貴様に心配されるほどヤワではない」
小鳥「一時はどうなるかと思いました」

貴音「あの銀髪の姿……あえて問うことは致しません」
雪歩「ええ!無事ならそれでいいんですぅ!」
ちひろ「私は気になるけど」

黒井「千川くん……」 小鳥「ちひろさん……」 雪歩「ちひろさん……」

P「あ、あの……」

小鳥「いいんですよPさん、人には言いにくいことくらいいくらだってあるもんですから」

P「皆さん……」

77: 名無しさん 2017/08/30(水)17:34:11 ID:G7y
P「記憶が戻ってから……あの子達と会話できるようになった」

内P『ホントにビックリだ』 内P子『まぁ、ハッピーエンドじゃないの?』

P「2人がそれでいいなら……」
……

何だかんだあって、P子の要望もあり、『職業・アイドル。』は3ヶ月ぶりに活動を再開した
3ヶ月も経っていれば世の人も我々を忘れてしまっていたようで、以前のように闇から闇への活動が出来ている……

ボクの罪は消えない……このロストナンバーとしての罪は……
でも、2人のために……ボクは今日も踊る

P子「イエーイ!皆、P子の虜にしてあげるよー!!」

本当に終わり